整体 筋膜 アナトミートレイン | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
筋膜の流れ=アナトミートレイン
アナトミートレインとは
- アナトミー=「解剖学的」
- トレイン =「線路」
と訳すことが出来、「解剖学的線路」という意味合いがあります(筋膜の繋がりを線路に例えた言い回しです)。
体中に張り巡らされた筋膜は、それぞれの繋がりの中でグループ分けすることが可能です。
その筋膜グループの中でも広範囲に及ぶグループについて、アナトミートレインと呼ばれているのです。
アナトミートレインの特徴
アナトミートレインの特徴としては
①同じ範囲内で浅い層と深い層に存在している場合がある。
②一端に刺激を与えると、反対側や途中の筋膜に影響を及ぼすことが可能。
③複数のアナトミートレインが体表面に近い部分および体内に存在し、別々のアナトミートレイン同志で部分的に重なりあっている場合もある
ということが挙げられます。
① → 体の全面側を通っていたり、手の指先から首まで繋がっているアナトミートレインは深い層と浅い層の2つにそれぞれ存在しており、影響する範囲が異なります。
② → アナトミートレインの繋がりは力の伝達能力も高く、一旦で何らかの刺激を与えると反対側あるいは途中の筋膜の状態に影響を与えやすいです。
③ → 力の伝達方向、運動の方向によって複数のアナトミートレインが機能し、また重なり合っていることも多い。
アナトミートレインの一例
下に示すアナトミートレインは手の指先から肩・胸まで広がっています。
向かって左図が深前腕線(Deep Front Arm Line)、右図が浅前腕線(Superficial Front Arm Line)です。
引用元「アナトミー・トレイン―徒手運動療法のための筋筋膜経線」 トーマス.W.メイヤーズ、松下松雄 現代書院
これによると、筋膜の繋がりは指先から大胸筋にまで繋がっています。
だとすると、指先に適度な刺激を与えることで大胸筋に影響を与えることが可能になります。
当院でのアナトミートレインの使い方
当院の整体法「体話式快復操法」では、このアナトミートレインを利用した整体法も行っています。
例えば、先ほどご紹介した「浅前腕線」は猫背の調整に使うことも可能となります。
猫背の方は胸の筋肉(大胸筋や小胸筋)が縮こまっていることが多いです。そのため大胸筋を弛める必要があるのですが、それは指先を調整することで可能になってくるのです。
胸の筋肉を触らずに猫背の調整がやりやすくなります。
こんな風にして調整が終わっていくので、いつも不思議がられることが多いです。
アナトミートレインを使った調整法の効果
例えば、足のアキレス腱を刺激することで、背中や首の張りが消えることがあります。
アナトミートレインを使って調整することで、その範囲の部分は自動的に体が調整モードに入りやすくなります。
すると広い範囲に存在する歪みが、同時に一瞬で整っていくことが可能になるのです。