整体 皮膚について | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは当院の施術において重要視している皮膚について、その成り立ちや性質、心と皮膚の密接な関係などをご紹介いたします。
皮脳同根(皮膚の成り立ち)
下図は人間の受精卵が細胞分裂を繰り返し、体の各器官の原型へと成形していく様子を表しています。
受精から16日目で、受精卵の中は外肺葉と中胚葉、そして内胚葉に分化していきます。
時間の経過と共に外肺葉は大きく二つに分化し、一つは表皮細胞、そしてもう一つは中枢神経に成長する神経管へと成長していきます。
元々脳と皮膚は同じ外肺葉(同根)であり、兄弟とも言うべき存在なのです。
引用元「第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界」傳田光洋 朝日出版社
皮膚は第三の脳
人間の体の中で、第二の脳と言われているのが腸です。
地球上の生物の中には、脳を持たない生物が存在します。その生物にとって脳に代わる役割を担っているのが腸であるのです。
そして最近では皮膚の研究が進み、第三の脳とも呼ぶべき機能を備えていると言われています。
下図は皮膚が受けた刺激についての神経伝達の概念について表しています。
引用元「第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界」傳田光洋 朝日出版社
これまでの考え方は、皮膚は刺激を受け取ることが目的の組織であり、情報処理に関しては末梢神経から中枢神経に送られて行われていると考えられてきました。
しかし最近の研究では、表皮内の刺激受容体に辿り着く前にすでに情報処理を行っており、中枢神経に辿り着くまでに刺激についての情報をある程度把握していることが明らかになってきました。
例えば皮膚は色彩の違いをある程度理解していることが分かっています。
皮膚は脳のように独自の情報処理を行う機能を持っているのです。
皮膚に触れる=心に触れる
例えば、あなたは他の見知らぬ誰かから体に触られたら、どんな感じがしますか?
怖いですか?不安ですか?気持ち悪いですか?・・・
多分あまりいい気分にはなりにくいと想像できます。
では、ご家族や友人、恋人から触られたらいかがでしょうか?
安心しますか?落ち着きますか?あたたかい気持ちになりますか?・・・
良い気分になりやすいと想像できます。
このように人間は皮膚に触れられることで、気分や気持ちに大きな作用が生まれます。
気分や気持ちに大きな作用が生まれることで、さらに体もまた大きく変化していきます。
心と体は密接な関係であると当院では考えていますので、皮膚への触れ方についても細心の注意を払っています。
どのような触れ方がクライアントさんにとって最も必要なのか、何を意識するべきなのかなど日夜研鑽に励んでおります。