腰痛の分類と原因 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
ここでは腰痛の種類とその発生原因について、詳しく説明しています。腰痛でお悩みの方は是非お読みください。
腰痛の分類 その1
腰痛はその原因について
- 特異的腰痛
- 非特異的腰痛
以上の2種類に分類されます。
特異的腰痛
特異的腰痛とは「原因の明らかな腰痛」のことを指します。
例えば
- 腰椎椎間板ヘルニア(*)
- 腰部脊柱管狭窄症(*)
- 圧迫骨折
- 感染性脊椎炎
- 脊椎腫瘍
- 強直性脊椎炎
- 動脈瘤
- 尿路系・婦人科系・消化器系疾患など
などが特異的腰痛として挙げられ、病因が明確化できるものばかりです。
そしてこれらの腰痛は障害を受けた部分が画像診断や診察で分かる事が多く、(完全に良くなるかは別として)医療機関側での治療方針もほぼ確立しているので、治療計画や今後の経過予測を説明することが容易になってきます。
後に述べる非特異的腰痛と比較して、重篤な疾患の可能性が大きいことが分かっています。
*腰痛よりも下肢症状(坐骨神経痛など)が主訴。
非特異的腰痛
非特異的腰痛は「原因を特定しきれない腰痛」を指します。
運動器に深刻な障害をきたすようなリスクが無いものの、原因がはっきり分からない文字通り「非特異」であるのです。
いわゆる「ぎっくり腰」も椎間板など腰椎やその周辺組織のどこかに小さな傷が生じた可能性が高い(※)といわれていますが、画像検査を行っても損傷部位や異常がはっきりしないために「非特異的腰痛」に分類されます。
またいわゆる「腰痛症」と呼ばれるものも、ほぼ非特異的腰痛と考えてよいと言われています。筋筋膜性腰痛や変形性腰椎症と安易に言われているものも同様です。
基本的には器質的・神経学的異常のない、心配しなくてよい腰痛です。
しかしそのままにしておくと痛みや歪みが慢性化するために、治りにくくなってしまいます。
特異的・非特異的腰痛の割合
左図をご覧下さい。
これは腰痛の種類の割合を表したグラフです。
非特異的腰痛が全体の85%であり、当院に腰痛でお悩みの方もそのほとんどが非特異的腰痛であると考えられます。
(非特異的)腰痛の主な原因は腰から下半身の筋肉にあり
当院では、これまでの臨床データから非特異的腰痛にも原因があることが分かっています。
腰痛は身体において何らかの歪みが体に起こり、神経や血液の流れを阻害して腰部に痛みや違和感を生じる症状です。
一般には腰痛は腰椎の歪みが原因で、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症などの特異的腰痛が起こると考えられがちです。しかし腰部・腹部から下半身の筋肉の異常が原因で起こる場合がほとんどです。
専門的には「筋筋膜性腰痛」と呼ばれています。
大まかに急性症状と慢性症状に大別されます。
腰痛の分類 その2
腰痛は発症からの期間により大きく3つに分類されます。
「腰痛診療ガイドライン2012」などでは
- 急性腰痛 ・・・発症から4週間未満
- 亜急性腰痛・・・発症から4週間以上3ヶ月未満
- 慢性腰痛・・・・発症から3ヶ月以上
と定義されています。
慢性腰痛症
常に腰が重い・だるいなど疲労感・倦怠感を感じる症状です。
人によっては立っていても座っていても痛くてたまらないということもあります。
慢性腰痛の原因として考えられるのは、大まかには下記の3点です
①日常での生活習慣(姿勢や動作のくせ)
②内臓からの反射(内臓の疾患や食生活)
③精神的なストレスや問題
原因① 日常での生活習慣(姿勢や動作のくせ)
例えば「バッグは右肩に掛けないと気持ち悪い」「イスに座る時は浅く座っている」
「ハイヒールをよく履いている」「歩く時は下を向いていることが多い」「がに股気味」など、人にはそれぞれの生活習慣(姿勢や動作のくせ)があります。
それらの”くせ”はその人の身体に大きな影響を及ぼしています。
腰痛に関して言えば、常に腰に負担を強いる姿勢でいるということが根本的な原因となります。
イスに浅く腰かけて長時間座る(特にコロ付イス)中腰の状態で仕事や家事を行うことが多い
ヒールの高い靴を履いている
気温の低いところで作業をすることが多い
などです。
原因② 内臓からの筋肉への反射および内臓疾患
各内臓と各筋肉は対応関係にあり、内臓の調子が筋肉へ反射として伝わることで、
筋肉の状態に異常をきたすことがあります。
例えば腰痛の原因筋として知られている大腰筋は腎臓と対応関係にあり、反射が出やすいのです。 反射が出ると神経やリンパの流れを阻害しやすくなりますので、縮み過ぎることで腰痛を発生しやすくなります。
また腎臓自体も皮膚表面に近い深さにありますから、腎臓の状態が思わしくないと腰痛という反応で出てくることがあります。
原因③ 精神的なストレスや問題
急性腰痛症(ぎっくり腰)
腰痛の急性症状のほとんどが、ぎっくり腰(急性腰痛症)と呼ばれるものです。
そしてそのほとんどが日頃の慢性的な腰部への負荷によって着々と準備されていきます。