腰痛と筋肉・骨格の関係 | 口コミNo.1のエルンテ整体院
ここでは腰痛に関係する筋肉・骨格について説明しています。
腰痛は主に筋骨格系の歪みが原因となり、神経や血液の流れを阻害し、痛みや違和感を生じる症状です。
腰痛に関係する筋肉(原因筋)
主な原因筋は、下記の
①大腰筋(だいようきん)
②腸骨筋(ちょうこつきん)
③脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)
④腰方形筋(ようほうけいきん)
⑤臀筋群(でんきんぐん)
⑥広背筋(こうはいきん)
⑦腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)
などです。
主に上記の筋肉や筋膜の機能異常状態、
つまり筋組織が正常に伸びたり縮んだりできない状態が原因となり発症しています。
そしてその機能異常状態は、筋組織の血流や神経障害が関係しているのです。
①大腰筋・②腸骨筋(腸腰筋)
上図は肋骨から骨盤あたりまでの骨格を示しています。
図中の筋肉でピンク色が大腰筋で黄色が腸骨筋です(左右で一対ずつあります)。
この二つの筋肉をまとめて腸腰筋とも呼びます。
※上図では向って右側の左腸骨筋は省略しています。
これらの筋肉は股関節を屈曲する(歩いたり、階段を登ったりする)動作に使います。
代表的なインナーマッスル(深層筋)で、体の中央に位置しているため非常に重要な
筋肉であると言われています。
③脊柱起立筋群
背骨(脊柱)の左右両脇に首から肋骨、骨盤上部まで分布して付着している
筋肉のグループです。
この筋肉グループは背骨を伸展させて(後ろに伸ばして)、背骨と胸郭(胸骨と肋骨で
出来た骨格)とのバランスを維持する役割があります。
また咳や排便時の緊張で強く収縮しようとします。
この筋肉達のおかげで私達は背筋を真っ直ぐに立てることができるのです。
④腰方形筋
背骨の腰の部分、いわゆる腰椎と呼ばれる部分の左右に一対付着している筋肉です。
上部は第12肋骨、下部は腸骨上端に付着しています。
この筋肉は背骨の屈曲・伸展(腰を前に曲げる・後ろに腰を反る)や左右への側屈などに使われます。
例えば、走ったり乗馬をしたりしながら眼と手を使う、すなわち足と脚を動かさずに腕を使った作用をするような複雑な運動をする時にこの筋肉は意外にも酷使されやすいのです。
このため騎手、カヤック選手、ゴルファーなど、上半身と下半身の動きが別々になる活動をしている人々に、この筋肉の障害がよく見られやすいです。
⑤臀筋群(大臀筋・中臀筋・小臀筋)
これらはいわゆる”お尻”の筋肉です。
大臀筋 → 中臀筋 → 小臀筋の順に三層となって身体の深部に存在しています。
【大臀筋】(ピンク色、左図:背面、右図:右側面)
左図の右大臀筋は途中で省略。
大臀筋は、太ももを背面側に曲げる(伸展する)動作に多く使われます(階段を上る・
座った状態から立ちあがるなど)。①大腰筋の拮抗筋として作用します。
注)拮抗筋(きっこうきん)とは「ある筋肉が働く時にその筋肉の動きと逆の動きをして動作を補助する筋肉」です。大腰筋が縮む時は大臀筋は伸びて、大腰筋が伸びる時は大臀筋は縮むという働きをします。
【中臀筋】(赤色、左図:左背面のみ、右図:右側面)
左図の大臀筋(茶色)は途中で省略。右図の赤点線部は大臀筋。
中臀筋は下図の小臀筋と共に太ももを外に開けたり(外転)、爪先を外に向けたり(外旋)する動作に用いられ、歩行時に骨盤を固定します。
当院の症例で、約10年ほど慢性腰痛で悩んでいた女性の方の原因がこの中臀筋で、「触られるとむずむずしてこそばゆい」かったそうです。
女性の方で中臀筋が固くなり過ぎて腰痛の原因になっていることが多いです。
【小臀筋】(赤色、左図:左背面のみ、右図:右側面)
左図の大臀筋・中臀筋(茶色)は途中で省略。右図の赤点線部は大臀筋、赤一点鎖線は中臀筋。
先の中臀筋と共に太ももを外に開けたり、逆に爪先を内側に回す(内旋)動作に使われる筋肉です。腰だけでなく脚の背面や外側の痛みに関係することも多いです。
⑥広背筋
左広背筋は省略してあります。
広背筋は大きくて強力な筋肉です。
腕を内転(胴体の方へ寄せる)したり、内旋(腕の軸を中心に内側に回す)、伸展(肩から後ろへ腕を動かす)などの動作に使われます。
例えば腕で自分の身体を上へ引っ張る、カヌーを漕ぐ、物を後下方に引っ張るなどの
動作で働きます。
この筋肉は骨盤上端に付着しているため、固くなったりするとすぐに腰の動きや骨盤の歪みに影響を及ぼし易いです。
⑦腸脛靭帯
左図中うすいピンク色で示している部分が腸脛靭帯です。
腸脛靭帯は厳密には靭帯です。
イメージとしては硬いゴムみたいな感じです。
股関節を曲げたり(屈曲)、外に開けたり(外転)、内側に回したり(内旋)、また股関節外側を固定し安定させる役割があります。
通常は大腿筋膜張筋(腸脛靭帯の右側の赤色範囲)と共になって働きやすいです。
腸脛靭帯下部は緊張し過ぎると固くなるだけではなく、離れた骨盤上部(腸骨稜)周辺に関連痛を引き起こします。
そのため「隠れた原因筋」と呼ばれています。
腰痛に関係する骨格
臨床的に見て腰痛には、主に腰椎(背骨の腰の部分)と骨盤(腸骨・仙骨)および
頸椎(首の骨)が関連しています。
腰椎周辺の回旋筋や多裂筋といった深部筋のバランスが崩れることで、腰椎(骨格)の歪みが起き、椎間孔から左右に出ている神経を圧迫したり、椎間関節にある椎間板に影響を与えることで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような症状を引き起こします。
骨盤の関節では仙骨と腸骨を結ぶ左右の”仙腸関節”の歪みが腰痛を長引かせる要因となっていることがよくあります。この仙腸関節の歪みは股関節痛・坐骨神経痛・
膝関節痛など下半身の症状に大きく影響しているのです。
腰椎と頸椎の関連性についてはロベットブラザーの法則をご覧下さい。
腰痛の施術例
腰痛でお困りの方は以下の検査を行ってみてください
・仰向けに横になり膝は伸ばす → 腰が床から浮く+痛みや違和感を感じる
・仰向けに横になり膝を立てる → 腰が床に付く+痛みや違和感が小さくなる、または消える
上記のような場合だと①大腰筋②腸骨筋が腰痛の主な原因になっています。
これらは腰痛の原因の約60%です。
この場合はまず①②の筋肉の神経とリンパを調整します。それによって元の状態に戻りにくい筋肉の緊張をゆるめます。
その後、痛い箇所を触らずに離れた箇所に、優しい刺激を加えて、腰痛の原因筋を調整し骨格の歪みを整えていきます。
施術中は検査をこまめに行っていきます。回復の目安は
・可動域が増える
・痛みが消えていく/減っていく
・体の骨格が左右対称に戻っていく
おおまかに以上3つのポイントを診ながらチェックしていきます。
初回の方は問診票へのご記入・問診・検査・術後のアドバイスなどが含まれますので、全体で60分ほどお時間をお取り頂いております。
腰痛が消えるまでの目安
慢性腰痛の方の場合は期間の長さにもよります。
ゆっくり痛みが消えて、可動域が広がっていく方もいらっしゃいますし、早い回復の方もいらっしゃいます。
平均的に5回程度の通院で痛みが消えて、動きやすくなる方が70~80%です。
でも大事なのはそこからです。再発をしないようにすることが大切になります。
腰痛が改善した後は3~4週間ごとのメンテナンスに切り替える方が多いので、おすすめしております。
なせなら腰痛は生活習慣から来ることが多いため、日常の中で立ち止まってご自身のお体やその使い方を見直す方が後の人生を快適に過ごせるようになるからです。
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