骨盤矯正 股関節痛 | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは股関節痛の原因と骨盤の歪みの関係について説明しています。
股関節痛の原因
日常生活の中で股関節痛が起きる場合、次の状態が考えられます。
(1)大腿骨頭の骨折
(2)関節性リウマチ
(3)変形性股関節症
(4)骨盤や股関節周りの筋肉の拘縮によるアンバランス
(1)大腿骨頭の骨折
左の図は骨盤周辺の骨格を示したもので、丸枠の中に股関節を構成する大腿骨頭と骨折を示すひびを表しています。
この部分が骨折すると、股関節周りの筋肉をいくら調整しても痛みがすぐにぶり返してきます。
疑わしい場合は必ず医療機関でレントゲン撮影を行い、骨折の疑いがあるかどうか確認するようにして下さい。
(2)関節性リウマチ
リウマチは一般に「関節リウマチ」のことです。
広い意味では関節やその周囲の骨、筋肉が痛む病変全般を指します。
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、変形性関節炎、痛風など約200種にも及び、「リウマチ性疾患」と呼ばれます。
リウマチ性疾患は原因によって大きく5つに分類されます。
- 免疫の異常によるもの
- 細菌やウィルスの感染によるもの
- 代謝の異常によるもの
- 外傷や加齢による骨・軟骨の変形によるもの
- ストレスなどによる心因性疼痛症候群
関節リウマチの場合、いわゆる自己免疫疾患といって「自分自身」を攻撃の対象としています。そのため関節部における滑膜の異常から炎症反応が起こり、痛みが起こっているのです。
炎症から関節の変形へ進行していき、亜脱臼や脱臼、さらには関節部の骨が癒合して全く動かせなくなります。
当院では、リウマチ性関節炎の痛みの緩和に頭蓋仙骨療法で対応しておりますが、治療としているものではありません。
(3)変形性股関節症
変形性股関節症は股関節が痛くなる代表的な疾患です。
関節を滑らかに動かすために骨の表面を覆ってクッションの働きをしている「関節軟骨」が、何らかの理由によりすり減ってしまうために起こります。
また、生まれつき股関節の作りにやや不具合がある「先天性股関節脱臼」や「先天性臼蓋形成不全」を持つ方が後年変形性股関節症を発症するケースが多いです。
上記のような股関節の構造に異常のない人が老化などにより変形性股関節症になることもあります。
発症する時期は10代~老年まで様々です。しかし臼蓋形成不全等があっても10代・20代の頃は痛みなどの不具合を感じないことが多く、30~40代で変形性股関節症を発症することが多いようです。
○初期症状
運動後や長く歩いた後などに、股関節に限らずお尻や太もも、ひざの上などに鈍痛が出ることが多く、この痛みは数日すると治まってきます。
○中度症状
動き出す際に股関節辺りに痛みを感じる、いわゆる「始動時痛」を感じるようになります。痛みの箇所は次第に股関節周りに限定されていきます。
さらに症状が進行すると、動かしたり歩くと股関節の前後が痛む、一休みしないと歩けない、などの痛み「運動痛」が出るようになります。
○重度症状
安静にしていても痛むようになり、痛みの程度もだんだんと強くなります。股関節に水がたまって腫れたり、夜間痛が出て睡眠を妨害されるようになることも。
○動きの制限
痛みが強くなるにつれて、
- 股関節を曲げて靴下が履きにくくなる
- 階段や大きな段差を上りにくくなる
など股関節の動きが悪くなってきます。
痛みから関節を動かさずにいると筋肉が硬くなり動きが悪くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」が起こり、深く曲げたり足を開くなどの動作が苦痛になってきます。
また、拘縮がひどくなると骨盤が傾いて悪い方の足が短くなったように感じるようになります。
痛い方の足をかばって歩こうとしたり、また痛みのために活動量が減って中殿筋などの筋力が衰えると悪い方の足をついたときに身体が傾くため、肩を揺らして足を引きずるような歩き方「跛行(はこう)」になります。
(4)骨盤や股関節周りの筋肉の拘縮によるアンバランス
上記(1)~(3)のような骨折や病変と比べて、症状の表れ方は似ていますが、当院の整体で対応できる症状です。
骨盤周りの筋肉が「過緊張」もしくは「拘縮」を引き起こし続けると、骨盤の関節のバランスが左右で崩れて、股関節が左右で水平でなくなります。
その状態で日常生活を続けていると、体重や衝撃の負荷が掛かりやすい側に歪みが偏り、痛みが発生しやすくなります。
股関節痛に影響を与える主な筋肉は、腸腰筋と大腿筋膜張筋です。
日常生活で同じ姿勢を続けたり繰り返し動作が多いと、関節周りの筋肉バランスの偏りが筋肉や脳に記憶されてしまいます。
上記(1)~(3)と異なる点は、筋肉の過緊張や拘縮を解放したり、脳への記憶をリセットすることで症状が快復しやすいことです。
筋肉バランスが整い出すと、動作も自然になり痛みも引いていきます。
しかし、一番の原因は日常生活での体の動かし方にあります。整体で体の歪みを整えることも大切ですが、日々あなた自身の体の使い方など生活習慣を見直すことがもっと大切なのです。
症状がひどい場合、まずは上記(1)~(3)の疑いがありますので、医療機関で検査してください。
それでも原因が分からず痛みがある場合は、当院までご相談下さい。