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多くの方が体験したことのある肩こり。同時に首こりも起こっていることが多いのです。このページではその原因の代表的な例について説明しています。
肩こり・首こりの原因(1) 静止時の姿勢(頭部)
当院にはデスクワークの方がたくさんいらっしゃいます。
机に向かってパソコンを使用したり、書き物や手計算を行ったり、長時間姿勢が固定されている状態で一日の大半を過ごされる方がほとんどです。
静止した状態で何かを集中して見つめていると、自然と頭が前方へと移動します。
すると、頭の前方移動と連動して肩が上がるので、肩の筋肉は緊張してしまいます。
また頭が前方移動することで、頭の重心位置が背骨の重心位置からずれてしまいます。
重心位置がずれると、背骨で頭の重量を支えることが難しくなります。
そのため、人間は無意識に後頭部から首~肩にかけての筋肉を緊張させて、頭が下に落ちないように微調整を行っているのです。
上図は肩こりを感じやすい第1位の筋肉「僧帽筋」です。
頭の重さはスーパーで売っているお米5kg程度の重さがあります。
それを長時間支えることは、首から肩の筋肉にかなりな重労働を強いることになります。
肩こり・首こりの原因(2) 静止時の姿勢(腕)
デスクワークをしている時を肘は浮いていますか?
肘がデスクから浮いている状態だと、下図に示す筋肉が緊張し肩甲骨を持ち上げることで
微調整しているのです。
この「肩甲挙筋」と「菱形筋(大・小)」は肩甲骨を持ち上げる役目をしています。
肘を浮かせてパソコンのキーボードを打つ時、この二つの筋肉は約キャベツ1個分の重さの片腕を肩甲骨を介して長時間持ち上げているのです。
実際にキャベツ1個を片腕持った感じをイメージするといいでしょう。
肩こり・首こりの原因(3) 目の疲れ
目が疲れてくると肩がこったように感じる方は多いと思います。
でも目と肩は位置的に離れているのに、どうして肩こりを感じるのでしょうか?
例えば長時間パソコンの画面や書類の小さな文字に視線を集中し続けることで、無意識に眼球に対して「静止しなさい」という指令を送っています。
本来人間はじっとしていることが苦手です。体の姿勢や位置を微妙に揺れたり位置をずらすことで、無意識に余計なストレスをゆるめたりしています。
目の眼球を動かす深部の筋肉と首の骨(頸椎)を支える深部の筋肉は神経的につながっています。
そのため、眼球を動かす筋肉の疲れや緊張が首の筋肉へと伝わってしまうのです。
深部筋が疲れることで皮膚近くの筋肉も疲れやすくなり、肩こりは更にひどくなってしまうのです。
肩こり・首こりの原因(4) 肩と背中の連動
体の筋肉同士は互いの動きを連動し合うことで、滑らかに活動できるような仕組みになっています。
肩こりの直接の原因となる僧帽筋は、肩甲骨を介して広背筋(下図)という筋肉と対応する関係にあります。
広背筋が弱いと僧帽筋を引っ張る力が弱くなるので、僧帽筋が緊張しやすくなり肩が上がります。
逆に広背筋が適度に強いと、僧帽筋を下方に引っ張るので肩が下がり緊張しにくくなるのです。
広背筋は骨盤上部から広く背中の下半分から脇の下にかけて付いています。
そのため骨盤に歪みがあると、その動きや伸縮性が妨げられたりすることもあるのです。
※上図の広背筋のみ(右半分のみ)の表示です。
肩こり・首こりの原因(5) 内股の筋肉が弱くなる(O脚)
前述の(4)広背筋とも関係します。
内股にある内転筋と呼ばれる筋肉が弱化すると、肩こりになりやすかったり、きつくなったりします。
(下図色付きが内転筋群および恥骨筋))
通常内股と肩は離れているので、その関連性を説明します。
筋肉は筋繊維を筋膜で覆われて出来ています。
筋繊維を覆う筋膜の流れは体中に張り巡らされ、どこかが歪みを起こすと別の離れた場所に歪みを生じたりします。
太もも外側についている筋肉~太もも裏側の筋肉~臀筋(おしりの筋肉)~広背筋とつながる筋膜の流れがあります。
この筋膜のラインと釣り合いを取っているのが、内股にある内転筋群なのです。
そのため、内転筋が弱いと太ももを外に引っ張る力が強くなって、膝が外に開きやすくなります。
すると肩を下に引きつけていた力も弱くなるので、肩が上がりやすくなり緊張状態になるのです。
膝が外に開いている状態は「O脚」と呼ばれています。
そのためO脚の方は肩こりになりやすいのです。